※この投稿は米国時間 2023 年 7 月 8 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
このたび、Google Cloud の単一プロジェクトにおける複数 Firestore データベースのサポートを開始しましたので、お知らせいたします。1 つのプロジェクトに複数のデータベースを作成し、顧客データやマイクロサービス、開発 / テスト / ステージングの各種環境を隔離して管理できるようになりました。
この複数データベースのサポートには以下の機能が含まれます。
Firestore データベースの CRUD 管理: Firestore で新しい API エンドポイント、Terraform リソース、gcloud CLI コマンド、Firebase CLI コマンドを使用して、1 つ以上の Firestore データベースを管理できるようになりました。
Identity and Access Management による条件付きアクセス制御: IAM Conditions または Firebase セキュリティ ルールを使用して、異なる Firestore データベースに異なるセキュリティ ポリシーを適用できるようになりました。
Firestore データベースの 2 つのモードをサポート: 同一プロジェクト内で新しいデータベースを Firestore の Native モードと Datastore モードのどちらでも作成できます。
すべての Firestore リージョンをサポート: 同一プロジェクト内で新しいデータベースを、サポートされているすべての Firestore リージョンに作成できます。
課金処理: データベースの費用を Cloud Billing と BigQuery を通じて個別にトラッキングできます。これによって、各データベースの使用に対する消費量の確認と予算の編成が容易になります。
Cloud Monitoring: Firestore の Cloud Monitoring 指標と統計情報がデータベース レベルで集約されました。
サンプルのチュートリアル
Firestore はお客様のアプリケーションでも高い利便性を発揮できるかもしれません。エンドツーエンドの例で、その仕組みご確認ください。
Firestore データベースを作成するには、データベースの識別子、モード、ロケーションを指定する必要があります。Firestore データベースには複数の作成方法があります。たとえば、gcloud CLI を使用して Firestore ネイティブ データベースを「test」という名前で us-west1 ロケーションに作成する場合は、以下のコマンドを使用します。
データベースが作成されたら、Firestore / Datastore コンソールからアクセスできます。
Firestore データベースが不要になったら、次のコマンドを実行して削除できます。
これを実行するだけで、あとは Firestore が自動的にデータの削除を完了します。
作成したデータベースで Firestore クライアント ライブラリを使用する場合は、適切な Firestore データベース インスタンスを取得できるようにデータベース名を指定します。データベース名を指定しない場合、クライアント ライブラリは元の(デフォルトの)データベースに基づきます。Java 対応の Firebase Admin SDK を使用して「test」という名前のデータベースを記述する例は、次のとおりです。
他の言語を使用した例については、データベースへのアクセスをご覧ください。
次のステップ
Firestore での複数データベースの設定および構成方法について詳しくは、こちらのドキュメントをご覧ください。
– Firestore、ソフトウェア エンジニア Sichen Liu
– Firestore、シニア プロダクト マネージャー リード Minh Nguyen
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